国がすすめる運動量は?「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」をわかりやすく解説
「運動しなきゃな〜」と思っているあなたへ。
国は、どれくらい体を動かせばいいのかの目安を示しています。それが、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」です。約10年ぶりに見直され、2024年1月に公表されました。
- 大人は1日約8,000歩(60分)、高齢の方は約6,000歩(40分)が目安
- 筋力トレーニングは週2〜3日。座りっぱなしの時間を減らすことも大切です
- 「時間がない」「やり方がわからない」を解決できると、運動は続きます
「基準」から「ガイド」へ
以前は全員一律の「基準」でしたが、今回からは年齢や体の状態に合わせて取り組む「ガイド」という形になりました。大人・高齢者・こどもに分けて、目安が示されています。
体をよく動かす人は、そうでない人に比べて、循環器の病気やがん、うつ、認知症などのリスクが低いことが報告されています。簡単にいえば、動く人ほど病気になりにくいということです。
年代別の目安
大人(18歳以上)
- 歩く、またはそれと同じくらいの強さの活動を1日60分以上(約8,000歩以上)
- 息が弾む程度の運動を週60分以上
- 筋力トレーニングを週2〜3日
高齢の方
- 歩く、またはそれと同じくらいの強さの活動を1日40分以上(約6,000歩以上)
- 筋トレ・有酸素運動・バランス・柔軟性を組み合わせた運動を週3日以上
- 筋力トレーニングを週2〜3日
こども(18歳未満)
- 少し息が上がる程度の運動を1日60分以上
- 強めの運動や骨・筋肉を強くする運動を週3日以上
- 画面を見て座っている時間を減らす
どの年代でも、座りっぱなしの時間を減らすことがすすめられています。
実際は、どれくらい歩いている?
国の調査(2019年 国民健康・栄養調査)では、1日の平均歩数は次のとおりでした。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 20歳以上 | 6,793歩 | 5,832歩 |
| 65歳以上 | 5,396歩 | 4,656歩 |
目安には足りていません。しかも車社会の地方ほど歩きません。鳥取でも、すぐ近くのコンビニに車で行くのが普通ですよね。
筋肉が衰えて、関節や靭帯に問題が出てくるのは当たり前のこと。「年齢のせい」の一部は、運動で防げます。
なぜ国は運動をすすめるのか
理由のひとつは医療費です。国民医療費は令和5年度に48兆円を超え、過去最高を更新しました。病気になってから治すより、なる前に防ぐほうが、本人にとっても社会にとっても負担が小さくて済みます。
運動が続かない3つの壁
時間がない
仕事や家事、育児のなかで、毎日1時間を自分のために使うのは大変です。
やり方・量がわからない
適切な運動の方法や量は、人によって違います。自己流だと効果が出にくいだけでなく、ケガのリスクもあります。
ジムに行くのがおっくう
着替えや準備、移動の手間。人の目が気になる、器具が空いていない――意外と心の準備も必要です。
続けるためのヒント
まずは靴を合わせる
ウォーキングシューズとランニングシューズは、用途も機能も違います。足の正確なサイズを知らずに大きめの靴を履いている方が多く、せっかく運動をしてもケガのリスクが高くなります。当院では足のサイズ測定と靴の相談ができます。
自宅で、短時間で、記録しながら
当院では、自宅でできる歩行機能改善トレーニング「walkey」を行っています。体の状態に合わせてメニューを決め、毎日15〜30分。アプリで記録しながら続けられるので、「時間がない」「やり方がわからない」「ジムが面倒」の3つの壁をまとめて越えられます。
くわしくはこちら

- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(2024年1月)
- 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」
- 厚生労働省「令和5年度 国民医療費の概況」
※ この記事は一般的な情報です。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関を受診してください。

