秋バテにご用心!季節の変わり目に増える【ぎっくり腰】

秋バテって何?
夏の暑さが落ち着き、鳥取市でも朝晩の空気がひんやりしてきました。涼しくなってホッとする一方で、「最近なんだか体がだるい」「食欲がない」「眠りが浅い」といった声が増える季節でもあります。これがいわゆる秋バテです。
秋バテは医学的な診断名ではありませんが、背景にはしっかりとした理由があります。
夏に冷房や暑さで自律神経が疲れているところに、秋特有の寒暖差が追い打ちをかけます。朝晩の冷え込みが急に強まると、体温調整に自律神経がフル稼働し、疲労感や不調につながることが多いのです。
そのため、秋バテには次のような症状が見られます。
- 体のだるさ
- 胃腸の不調や食欲不振
- 頭痛や肩こり
- 睡眠の質の低下
- 集中力の低下
「なんとなく調子が悪い」という曖昧な不調が続くのも、この季節の特徴です。
秋バテとぎっくり腰の意外な関係
秋バテによる体調不良は、腰痛にも直結します。特に注意したいのが【ぎっくり腰(急性腰痛症)】です。
日本整形外科学会のガイドラインでは、ぎっくり腰の原因として
- 「過労」
- 「姿勢不良」
- 「気温の低下」
が挙げられています。
当院でも季節の変わり目になると「急に腰を痛めた」という患者さんが増えます。これはまさに天候の変化による影響です。
痛みが出る時は、こんなケースが見られます。
- 朝晩の冷え込みで体が固まった状態で布団から起きたとき
- 涼しくなったからと久しぶりにスポーツやウォーキングを再開したとき
- 夏の疲れを抱えたまま睡眠不足、そのまま普段通り家事や仕事をしたとき
「ぎっくり腰をやってしまった…」方からすれば「普段と同じ動き」なのに、疲労や寒暖差で筋肉や靭帯が限界を迎えていた結果、ふとした動作で腰を痛めてしまうのです。
ぎっくり腰を防ぐためにできること
秋にぎっくり腰を防ぐために、日常生活で意識したいこと
体を冷やさない
秋は昼と夜の気温差が大きいので、腰やお腹を冷やさない工夫が必要です。寝るときは腹巻きやブランケットを活用し、外出時も薄手の上着を持っておきましょう。
特に鳥取市の山間部など、朝晩の気温差はとても大きくなります。
睡眠を整える
自律神経の回復には質の良い睡眠が欠かせません。寝る前にスマホを見ない、軽いストレッチをする、照明を落とすなど、眠りやすい環境を整えてみましょう。
食事と水分補給
秋は水分を摂る意識が薄れがちですが、筋肉の柔軟性には水分が不可欠です。こまめに水を飲み、タンパク質やビタミン、ミネラルを意識した食事を心がけましょう。「食欲の秋」だからと言って暴飲暴食にはお気をつけて
無理のない運動習慣
動かないでいると筋肉は硬くなります。軽いウォーキングやストレッチを日課にし、血流を保つことが腰痛予防につながります。「運動の秋」簡単な運動から始めてみましょう!
急に腰が痛くなったときのひとまずの対応
それでももし急に腰を痛めたら?
- 安静にする:まず無理に動かそうとせず、楽な姿勢をとる。
- 冷やす:発症から48時間以内は冷やすことで痛みを和らげる。※冷やしすぎは逆効果
- 腰を支える:コルセットやテーピングなどで腰を支えると動作が楽になる。
ただし、痛みが強い、しびれが出る、繰り返す場合は自己判断せず、早めに専門家へ相談してください。
また、適切な時期に温めたり、運動をする必要があるため、大事にしすぎも良くありません。
最後に
秋バテは「なんとなくの不調」として軽視されがちですが、実際には自律神経の乱れや筋肉の疲労を招き、ぎっくり腰など起こしやすい体の状態をつくります。
寒暖差が大きい地域では、冷え対策・生活リズムの調整・水分補給がとても大切です。そして、腰に不安を感じたら「そのうち治る」と我慢せず、早めに専門家に相談することが回復の近道になります。
季節の変わり目を元気に過ごすために、今日からできる小さな工夫をぜひ取り入れてみてください。
それでも、ぎっくり腰でお困りの方は鳥取市の足の治療院「アルケミスト接骨院」に一度、ご相談ください。
ぎっくり腰の治療、そして適切な運動。足から整えて、そもそも腰痛を起こさない姿勢づくり・歩き方を目指しています。