保育園で「足の発達と靴の選び方」の講話を行いました

おーちゃん

先日、認定こども園 鳥取第二幼稚園にて、0歳児・1歳児クラスの保護者さまを対象に「足の発達と靴の選び方」についてお話しさせていただきました。
アルケミスト接骨院として地域の子どもたちの健やかな成長をサポートしたいという想いから、今回このような機会をいただきました。
当日は熱心に耳を傾けてくださる保護者の方が多く、多くの質問をいただき、私自身も改めて“子どもの足の健康”に関心を持つ方が増えていることを感じました。

幼児の足は「まだ柔らかい骨」つまり“軟骨”から始まる

赤ちゃんの足は、実は“まだ骨ではなく軟骨”でできています。
見た目には小さくても、大人の足と同じように28個の骨が将来的には形成されていきますが、この時期はまだまだ未完成。
やわらかく変形しやすいため、外からの刺激や環境によって、足の形やアーチの発達が大きく変わります。

赤ちゃんがハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり…
全ては足の発達に欠かせないステップです。
そして、遊びの中で足底の感覚が育ち、バランスを取る神経が発達していきます。

講話では、足の発達のステップを図を交えてわかりやすく説明しました。
足の発達で姿勢が作られ、運動の連鎖が起こる。
そして「猫背」を含む、不良な姿勢が学習集中度も下げ、将来にわたって影響を及ぼすと…。

靴は“足を守る道具”であり、発達を支えます!

よく「すぐサイズアウトするから安い靴でいい」「こどもが欲しがる可愛いデザインがいい」という声を耳にします。
しかし、足の形ができあがる8〜10歳ごろまでは、靴選びこそが発達を左右すると言っても過言ではありません。

講話の中では、実際に良い靴を提示して「良い靴・悪い靴」の見分け方、そしてサイズを体感していただきました。

  • かかとがしっかりしているか
  • つま先だけ(指の付け根)曲がるか
  • 捻れないか

これらの靴の機能をしっかりと見極め、そしてサイズの合った靴を履く。
それだけでこどもの未来は守られていくのです。

おすすめした靴のラインナップ

ほんの一部ではありますが、幼少期におすすめする靴を紹介します。

歩行の安定性や足指の動きに直結します。
「かわいいデザインより“足に合っているか”を第一に選ぶこと」が、何より大切です。
しかし、履いてくれないとそれはそれで困るので、その場合の対処についてもお話ししました。

保護者の皆さんからの質問と関心の高さ

限られた時間でしたが、講話の後にはたくさんの質問をいただきました。
「うちの子、足くびが柔らかいみたいで歩きが不安定だけど…」
「上の子のお下がりの靴を使ってもいい?」
「大きい靴しか履いてくれない時はどうしたらいい?」

どの質問も、保護者の方々が真剣にお子さんの成長を見守っていることが伝わるものばかりでした。
私は講話の中で、「靴は子供の未来のための投資」とお伝えしました。
一人ひとりの足の形は違うため、「メーカーで選ぶより、足で選ぶ」が基本です。

また、サイズの確認は「3ヶ月に一度ぐらい…」
成長期の足はあっという間に大きくなります。
小さなサインを見逃さず、“今ちょうどいい靴”を選ぶことが、将来の足トラブルを防ぐ第一歩になります。

現場で感じたこと 〜子どもたちの足を守るために〜

今回の講話を通して強く感じたのは、保護者の方々が“正しい情報”を求めているということです。
インターネットやSNS上には靴に関する情報があふれていますが、その多くは広告の偏りを強く感じます。
「どれを信じたらいいのか分からない」という声が非常に多く、実際に足を専門に見ている立場からも、正しい情報発信の必要性を改めて実感しました。

アルケミスト接骨院では、足の検査やサイズの測定、フォームソティックス・メディカルの認定院としてインソールの作成など、専門的な評価とアドバイスを行っています。

子どもたちの未来の姿勢づくり、ケガをしにくい身体づくりのためにも、乳幼児期からの“足への意識づけ”はとても重要です。
「歩くことが当たり前ではなく、“歩ける身体”を育てる」という想いで、今後も頑張っていきたいと思います。

最後に

今回このような貴重な機会をいただいた保育園の先生方、そしてご参加くださった保護者の皆さまに心より感謝申し上げます。
お子さんの健やかな足の成長を、一緒に見守っていけたら嬉しいです。

アルケミスト接骨院
「100年歩けるカラダをつくる」
足・膝・腰の専門院として、地域の健康づくりに貢献してまいります。

講話参加された方は「講話聞いたよ!」とお願いします
ABOUT ME
アルケミスト接骨院院長
アルケミスト接骨院院長
柔道整復師/フィジカルトレーナー
スポーツは見るよりやる派で学生の時は陸上競技でインターハイ・国体出場経験あり。アメリカンフットボール、ラグビー…そして柔道はなんちゃって黒帯。武道も多少かじる。運動ばかりしてきた人。
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