【国家資格と保険診療で違いが明確】整骨院(接骨院)と整体院の違いを解説

身体に痛みがある時、皆様はどこへ行こうと考えますか?
- 整形外科病院?
- 整骨院/接骨院?
- 整体院?
- カイロプラティック?
- 鍼灸院?
- ほぐし屋さんなどリラクゼーションサロン?
整骨院(接骨院)は全国に5万店以上存在します!
マッサージ院や整体院などを含むリラクゼーション業界全体では13万件を超えます!
全国のコンビニが約5万店なので、いかに多いかということがわかるかと思います
特に間違われやすい整骨院(接骨院)と整体院の違いについてまとめました!
整骨院/接骨院と整体院の違い
整骨院と接骨院
本来は整骨院ではなく接骨院が正式です。どちらも同じものとして認識されていますが、厚生労働省は統一を検討しています。
令和5年2月13日にあはき師、柔道整復師等の広告に関する検討会が行われ、今後は『整骨院』は不可となる方向です!
「ほねつぎ」とも呼ばれます。この「骨」と入っているのは柔道整復師だけが使うことが出来ます!
整骨院/接骨院とは?【国家資格を持つ医療類似行為】
整骨院・接骨院は、柔道整復師という国家資格保有者が運営・施術を行う施設です。
柔道整復師とは?
文部科学大臣認可の専門学校や大学(3年以上・3000時間以上の履修)を経て、国家試験に合格した者。→ 出典:厚生労働省 柔道整復師国家試験に関する情報
柔道整復師=厚生労働省が免許を交付する、国家資格者です。
柔道整復師は開業権のある者
医療系の国家資格は医師・歯科医師、薬剤師、看護師や保健師、助産師、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、義肢装具士、臨床心理士、柔道整復師や鍼師・灸師、あん摩マッサージ指圧師など
開業権があるのが…
- 医師・歯科医師
- 薬剤師
- 助産師
- 柔道整復師
- 鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師
など
整体院とは?【民間資格・無資格でも開業可能】
整体院は、法的な定義がなく、誰でも開業可能です。税務署に行き開業届を出せば、誰でも今日から整体師になれます!
- 国家資格がないため医療行為は行えず、保険適用も不可
- 技術や知識にばらつきがある点に注意!近年、国家資格者(例えば理学療法士)が開業するケースが増えています。
保険適用は整骨院/接骨院だけ?
公的保険(健康保険・労災・自賠責)が使えるのは、整骨院・接骨院のみです。整体院では使用できません。
整骨院・接骨院では、公的保険を使用するために保健所への申請、立入検査や厚生局への届出などの申請を行なって開院しています。
- 保険の対象となるには、「医師の診断」や「外傷性の証明」が必要なこともあります。
- 慢性的な肩こり・腰痛・疲労などには保険は使えません(この場合、自費対応となります)
保険適用の対象
- 骨折、脱臼(医師の同意が必要)
- 捻挫、打撲、挫傷(いわゆる肉離れなど)
健康保険など適用となるケガは「急性または亜急性の外傷性の負傷」に限定されています。
骨や関節、筋肉、腱、靭帯に外傷性ではっきり原因のわかる損傷に対して、手術などをしない「非観血的療法」によって人が持つ自己治癒能力を最大限引き出す施術をするのが仕事
健康保険を使用した施術ではこの範囲でなければいけません
原因のわからない慢性的な肩こりや腰痛は健康保険の対象外です
ただ揉んでくれる、保険のきく安い「マッサージ屋」だと思われている方もおられます
しかし、さまざま理由をつけて、不正請求をする整骨院(接骨院)が多く、あまり良い印象がない方も多いと思います
整骨院(接骨院)だけでなく、病院や診療所などでも「予防」には保険を利用することはできません!
施術内容の違い
整骨院/接骨院の柔道整復術
資格の名前に「柔道」とついていますが、元々は活法と殺法からきています
活法は生かす技!つまり治す技です
殺法は倒す技!これはのちの「柔道」です
なので、柔道整復師は「柔道」が必須!カリキュラムに「柔道」があります
主に捻挫・打撲・挫傷・脱臼・骨折の応急処置・固定・後療法など外傷治療が中心
- 整復:ずれた骨・関節を正しい位置へ
- 固定:包帯・サポーター・ギプスなどで固定
- 後療法:手技・電気・温熱治療・運動療法を用いた機能改善
国家資格【柔道整復師】の試験科目は…
- 解剖学
- 生理学
- 運動学
- 病理学
- 衛生学・公衆衛生学
- 一般臨床医学
- 外科学
- 整形外科学
- リハビリテーション医学
- 柔道整復理論
- 包帯法
- 関係法規など
これらを必ず勉強しています(人体の骨や筋肉、神経など、嫌になる程勉強します)
国家資格は一定の点数を取れば取得できるわけなので、知識・技術の差はそれぞれあると思いますが、最低限これらを勉強した者であるということになります。
柔道整復師は介護施設で「機能訓練指導員」として活躍する人も
- 骨折や脱臼を元の位置に戻したり、包帯やテーピングの固定をしたり
- リハビリテーションの指導
- 運動療法、運動指導、後療法としてトレーニングやストレッチなどを行えます
柔道整復師は介護施設において「機能訓練指導員」として、体の機能維持のための訓練を行うこともできます
- 整形外科など病院のリハビリテーション分野で働く人もいます
- 急性の怪我を診ることが出来るので、スポーツ分野で働く人もいます
- そして介護施設でも
整体院では
一般的に、骨盤矯正・筋膜リリース・リンパケア・カイロプラクティックなどを組み合わせて「体全体のバランス調整」「慢性不調の軽減」「リラクゼーション」のための施術を行う
マッサージをしても良いのは「あんまマッサージ指圧師」
「マッサージ」と言って良いのはあん摩マッサージ指圧師だけです!こちらも「国家資格」です
目的に応じた正しい選択を
整骨院(接骨院)と整体院は、「医療類似行為」か「リラクゼーション系」かという明確な違いがあります。
人の身体を触る以上は、しっかりとした知識を持った人であってほしいですね!
資格を例えるのであれば、「車の免許」と捉えています。車の免許があってもなくても運転はできます。免許があってもペーパードライバーとか運転が苦手な人もいるし、免許がなくても、私有地は自己責任で乗れますし、とても上手な人もいることでしょう。しかし、公道を走ろうと思ったら免許が必要です。
症状の性質や目的に応じて、信頼できる施設・施術者を選びましょう。
当院について
当院は国家資格【柔道整復師】を保有しており、接骨院・トレーニングジムでの勤務歴があります。
怪我を早く治し、スポーツのパフォーマンスをUPさせるためにも、足専門の医学(足病学)が大切だと感じ、足・膝・腰(下肢)の症状に特化して対応できる院として鳥取市寿町にオープンしました。
柔道整復師として、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷の急性症状を診ることができ、公的保険を利用した施術も行なっております。
しかし、保険で対応できる範囲は狭く、それだけでは【人生100年!健康的に自分の足で歩く】という目標を目指すには足りない…
そのため、「足の検査や評価」「矯正用インソール」「運動療法:walkey」など保険外となる自費治療に力を入れています。
また、当院は最新の医療機器やエステ、プロのスポーツ選手がコンディショニングに使用する機器などを導入しています。
痛みや不調にお困りの方、ぜひ一度当院にご相談ください。