足の痛み

スネの内側が痛い…シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)とは?原因と対処法を解説

おーちゃん

「すねの内側がズキズキ痛む」「走るとだんだん痛くなってくる」——そんな症状、もしかすると**シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)**かもしれません。

シンスプリントとは何か?

シンスプリントは、正式には脛骨過労性骨膜炎(medial tibial stress syndrome, MTSS)と呼ばれるスポーツ障害で、脛骨の内側(内側縁)に鈍痛が起こる状態を指します。

主に脛骨の骨膜が繰り返し引っ張られることで、微細損傷と炎症が起きることが原因とされています。
特に、後脛骨筋、ヒラメ筋、長趾屈筋などの筋肉の過負荷が関与します(Moen MH et al., Br J Sports Med, 2009)。

なぜ起こる?原因とリスク因子

  • 過度なトレーニング負荷→→→急激な運動量の増加、硬い地面でのランニングなど
  • アライメント異常→→→過回内の足や扁平足が主な原因
  • 不適切な靴→→→サイズが合っていない靴やクッション性・安定性のない靴の着用
  • 柔軟性・筋力不足→→→下腿三頭筋の硬さ、体幹筋の弱さ

症状の特徴

  • 初期:運動開始時に痛みが出るが、ウォームアップ後や運動中は軽減
  • 進行:運動中も痛みが持続するようになる
  • 重症:歩行や日常生活でも痛みが残る

※疲労骨折との鑑別が重要/MRIが必要な場合もあります

対処法と復帰の目安

保存療法(まずは安静が基本)

  • 運動量の調整・中止
  • アイシング(1回15〜20分、1日数回)
  • 医師の指示のもと薬物療法

運動療法等(再発予防のために重要)

  • 足部アライメント改善(矯正用インソールの処方)
    → 矯正用インソールにより、足のアーチ保持・回内抑制が可能(Napier et al., J Orthop Sports Phys Ther, 2020)
  • 柔軟性訓練:下腿三頭筋、ハムストリングス
  • 筋力強化:中殿筋・体幹・足内在筋

復帰の目安と注意点

  • 痛みが完全に消失し、段階的な負荷を再開させる
  • ウォーキング→ジョギング→ダッシュやジャンプ→競技の動きへと段階的に復帰
  • 再発予防のため、フォームの修正や靴などの見直しが必須

当院のアプローチ

まず現在の症状を改善させる

施術や温熱、電気療法など症状に合わせて組み合わせていきます。

痛みが強いうちは動くのも大変なので、まず痛みの改善を目指します。

しかし、痛みが減ったからと言って、ここで治療をやめてはいけません。

痛みが減った=治った!ではありません。

丁寧に原因を探し施術しても、良くない負担がかかる現在の生活自体が改善されたわけではないので、元の歪んでいる状態へ戻ってしまうことがあります。

施術時間以外を施術時間に変えるインソール処方と靴を選ぶ

当院では国家資格を持っていないと処方できない海外の足病医が使う矯正用インソールを取扱っています。

このインソールはフォームソティックス・メディカルと言い、取扱認定を受けた院でしか取扱ができません。

個々の足に合うよう成形するので、フィット感がとてもよく、それでいてしっかりと足の骨の構造を正しい構造に矯正する矯正用インソールです。

矯正のインソールの効果を最大限引き出すのは、靴。靴も大事な治療の要素です。

傷んだ組織を元の状態へ近づけるリハビリ

弱ってしまった組織を動かして、元の機能を取り戻します。

痛みを繰り返さない身体をつくるトレーニングで予防

痛みが出るようになったのは「不良な姿勢」が原因です。

1回の強い外力で怪我した場合も、不良な姿勢・動きが繰り返し起こり、組織に負担をかけた結果傷んだ場合も、良くない姿勢や環境がリスクとして元々あったわけです。

それらを治さない限り、またぶり返すことになります。

不良な動きをしないよう、「動きの改善トレーニング」を行っていきます。

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スポーツの怪我・障害、「シンスプリント」でお悩みなら

シンスプリントは、適切に対処すれば予防・再発防止が可能なスポーツ障害です。
「ただの疲労」と放置せず、早期に対応することで、競技継続やパフォーマンス維持に繋がります

特に中高生や成長期の子どもたちは、骨格が未成熟なためリスクが高い状態です。保護者や指導者の正しい知識とサポートが重要になります。

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ABOUT ME
アルケミスト接骨院院長
アルケミスト接骨院院長
柔道整復師/フィジカルトレーナー
スポーツは見るよりやる派で学生の時は陸上競技でインターハイ・国体出場経験あり。アメリカンフットボール、ラグビー…そして柔道はなんちゃって黒帯。武道も多少かじる。運動ばかりしてきた人。
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