意識しない「歩く」ということ。歩き方が悪いと起こること。

普段、私たちは「歩く」という動作をあまり意識していません。子どもから高齢者まで、毎日のように繰り返しているこの動作ですが、実はその「歩き方」が健康に大きな影響を与えていることを知っていますか?
悪い歩き方とは? どんな問題を引き起こす?
悪い歩き方には、いくつか代表的なパターンがあります。例えば…
- すり足で歩く
- つま先が外を向いている
- 膝が内側に入る(ニーイン)
- 猫背で前傾姿勢になっている
- 足裏の外側ばかり使っている
歩行異常が引き起こす身体の不調
このような歩き方は、身体全体のバランスを崩し、次のような不調を引き起こす原因となります。
膝や股関節の痛み
歩行時の荷重バランスが偏ることで、関節軟骨にかかる負荷が増し、変形性膝関節症や股関節症のリスクが高まります。
特に重心がまっすぐかかっていない場合やニーイン歩行は、内側の膝関節に過剰なストレスを与えることがわかっています。
慢性腰痛・肩こり
不安定な足元は、骨盤や背骨を常に補正させるため、筋緊張のアンバランスが生じます。その結果、腰部や肩周囲に慢性的な疲労や痛みが出やすくなります。
足部変形や足底筋膜炎
特に扁平足や開張足など、足のアーチ構造が崩れた状態で歩くと、足底筋膜炎・外反母趾・モートン病といった足の障害を引き起こします。
転倒リスクの増加
不安定な歩行パターンは、高齢者だけでなく若年層でも転倒や捻挫のリスクを高めます。
良い歩き方のために必要なこと
では、正しい歩き方を身につけるにはどうすれば良いのでしょうか?
身体のアライメントを整える施術
悪い歩き方は、単なる癖だけではなく、筋肉や関節の使い方のアンバランスや、骨のゆがみなど身体構造の問題が根本にあります。
そのため、歩行の改善にはまず「身体の土台を整えること」=歩行機能を改善するための施術が必要不可欠です。
当院では、足の骨、下肢のバランスを評価し、施術によって筋肉・関節の働きを正常に戻し、運動指導で、正しい歩き方をサポートします。
普段の歩きを治療時間に変える重要な矯正用インソールの活用
また、歩行時の地面からの衝撃を受け止める「足裏のセンサー機能」をサポートするために、矯正用インソール(フォームソティックス・メディカル)を使用するのも非常に効果的です。
インソールは歯の矯正と同じように、ゆっくりと時間をかけて元のあるべき位置に足の骨を移動させます。このインソールは身体のバランスを整える補助をしてくれます。
正しい歩き方で身体が変わる
私たちは日常生活の中で、無意識に歩いています。しかし、その「歩き方」が間違っていれば、全身のバランスが崩れ、膝・腰・肩などに思わぬ負担がかかってしまいます。悪い歩き方は、単なる姿勢の問題にとどまらず、慢性的な痛み、疲労、さらには転倒リスクの増加や運動能力の低下にもつながりかねません。
正しい歩き方を身につけることは、身体の使い方を根本から見直し、筋肉・関節の働きをスムーズにし、無駄な負荷を減らすことにつながります。これは見た目の姿勢が良くなるだけでなく、日常の疲れにくさやパフォーマンス向上、そして将来の健康維持にも大きく関係しています。
当院では、悪い歩き方の原因を解明し、正しい歩行パターンを取り戻すための施術を行っています。関節や筋肉の柔軟性・可動性を整えることが、正しい歩行の第一歩です。そして、それを維持・補助するために、インソール(フォームソティックス・メディカル)を活用することが、再発防止や日常のサポートに有効です。
「歩く」は最も基本的な運動です。だからこそ、正しい歩き方を意識することで、身体の土台から健康に変わっていきます。
未来の自分のために、今から“歩き方”を見直してみませんか?