パンプスなど先の細い靴を履く時など、特に気になることもある「巻き爪」
靴によって気になったり、気にならなかったりという症状の方もいれば
酷くなって常時痛いとか、定期的に病院で切除してる方とか…
化膿して痛みが強い人も。
人に見せにくい部分でもあるし、人と比べにくい場所で自分の状態がわかりにくい
足の健康に重点を置いている当院には、他の足の症状で来られてチェックしていると
実は巻き爪も…という方が結構います。
この記事では意外と困っている人が多い巻き爪についてわかりやすくお伝えします。
巻き爪とは
巻き爪は、爪の周囲の肉に爪が食い込む状態を指します。
親指によく見られますが、他の指でも発生することがあります。
巻き爪は痛みや炎症、腫れ、化膿といった症状を引き起こすことがあり、日常生活に支障をきたすことがあります。
巻き爪の原因
巻き爪の主な原因には以下のような要因が関与しています。
遺伝的要因
骨格が家族で似てくることがあるので、遺伝的要因が影響を与えることがあります。
不適切な靴
一般的には窮屈な靴や先が細い靴を履いたりすることで、爪が圧迫され、巻き爪が起こると言われます。
しかし、多くの方は窮屈ではなく大きすぎる靴を履いていることがほとんど。
爪が靴に当たると痛い→大きい靴を買う→靴が大きいので足が靴の中で前後に滑る→
爪が靴に当たると痛い→大きい靴を買う→靴が大きいので足が靴の中で前後に滑る…
この繰り返しで、本当のサイズより2、3cm以上大きい靴を履いている人も少なくありません。
靴が合っていないと足の指が使えなくなります。これも靴の中で足が滑っているからです。
足指が使えないと地面が蹴れません。
地面が蹴れず、指が地面についていない【浮き指】になっていることが多くあります。
爪は地面をしっかりと蹴る時に体重がかかることで、巻き爪にならないようになっています!
体重がかからなければ、基本的に爪は巻き爪になるように生えてきます。
歩く機会の減った方の足や高齢者は巻き爪が多いです。
また、足指で地面を蹴れない浮き指の人は余計な部分を使って歩くことになるので、疲労しやすくなります。
それほど、靴選びは重要なのです!
当院では適切な靴を選べるよう、足サイズの正確な測定を行なっています。
外傷
爪に外傷が加わると、爪が変形して巻き爪を引き起こすことがあります。
巻き爪の症状
巻き爪の症状には以下のようなものがあります。
痛み
- 爪が食い込んでいる部分が痛みを引き起こします。
- 歩行時や靴を履いているときに痛みを感じることが一般的ですが、酷くなると体重がかかっていなくても痛むことも。
炎症と腫れ
- 巻き爪の周囲が赤く腫れたり、炎症を起こしたりすることがあります。
化膿
- 炎症が進行すると、爪周囲や傷口から菌が侵入して化膿することがあります。
巻き爪の予防方法
巻き爪を予防するためには以下のような方法があります。
適切な靴を選ぶ&矯正用インソールで足を固定する
足のサイズに合った靴を選び、大きすぎて靴の中で足が滑るような靴は避けましょう。
過度に柔らかい&硬いソールの靴は足の負担が増えます。(厚底で柔らかいものが最近多いです)
足の指の部分だけが曲がる靴を!
踵が柔らかい靴は靴じゃない!良い靴は踵がとても硬く、ホールド力が優れています。
靴の踵を踏まない&踏めない靴を選びましょう。
踵が動かない(倒れない)良い靴とそれを中で支える矯正用インソールの組み合わせが一番効果的です!
インソールは様々なものがありますが、矯正ができて、海外の医師も使用するフォームソティックスがおすすめ
当院はフォームソティックス・メディカルの取扱認定院です!
爪の切り方
爪はまっすぐ切り、爪の先端が肉に食い込まないように注意して切りましょう。
爪の横をカットしてしまいがちですが、体重がかからないとますます丸まった爪が生えてきます。
適切な爪の長さ
爪を適切な長さに保つことで、巻き爪を防ぐことができます。
爪は長すぎても、短すぎてもよくありません。
足の清潔
足を清潔に保ち、爪の下や周囲の皮膚を適切にケアすることが大切です。
水虫は爪の隙間から入ってしまうととても厄介です!その場合は早めの治療を!
巻き爪の治療方法
保守的治療
- 適切な爪のケア
- 爪をまっすぐ切り、爪の両端が肉に食い込まないように注意して切りましょう。爪の下の汚れや角質を優しく取り除くことも重要です。
- 圧迫療法
- 特殊な巻き爪用のパッドやテープを使って、爪を圧迫し、正しい位置に戻す方法です。これによって爪が食い込まなくなることがあります。
薬物療法
- 抗生物質の使用
- 巻き爪が感染症を引き起こしている場合、医師より適切な抗生物質を処方されることがあります。
- 感染を治療することで炎症を軽減します。
- 炎症を抑える軟膏
- 炎症を鎮める軟膏を塗布することで、痛みや腫れを軽減することができます。
手術
- 部分的な爪の切除
- 重度の巻き爪の場合、医師が部分的に爪を切除する手術が行われることがあります。
- これによって巻き爪の再発を防ぎますが、再び同じような巻き爪になることも少なくありません。
手術的矯正法
- 鉄線法
- 爪を挟む鉄線を使用して、爪を引っ張り、正しい形に戻す方法です。医師によって行われる矯正法です。
まとめ
爪は元々、丸くなるように生えてきます!
それを防ぐのは適切な歩き方・爪への体重のかかり方です。
そのためにも、まずは足にあった靴を履くこと!
そして足首が内側に倒れたり、足の骨のアライメントに問題がある方は矯正することです。
足は身体の土台です!足の状態は身体の健康状態のバローメーター
いつまでも健康に100年歩ける身体にしていきましょう!